第305回 ソシュールと腹筋逢夢石
考えた方がいい。人に与える影響を。心のあるままに、体を自由にして。振返って立ち戻り、書き直してみるのだ。こんにちは、大島雅己です。
何かを言ったり書いたりしようとする時、その表現したい内容と、それをどんなふうに表現するかという方法は別のものですね。同じことを表現するのでも、厳格丁寧な口調でいくのか、ざっくばらんな調子でいくのでは伝わり方も違いますね。
この時、どれだけ方法の種類を用意できるか、が最近特に大事だと思うようになりました。広告や集客はもはやそれが命と言えましょう。商品やサービスの内容をどのようにアピールするか。言い方一つで行列のできるバカ売れ商品にもなれば、全く見向きもされないものにもなるでしょう。その「方法」は、自分で頭をひねって産みだすというよりは、すでに世間にあふれているものをうまく利用するのがよいと思います。
世の中にはそういったお手本がいくらでもありますから、それを活用しない手はありませんね。だから、誰がどんな方法を使ってどんな成果を出しているかを研究して、それをいつでも借りてくることができるようになれば百人力だと思うのです。
音楽を演奏する時も、ジミヘンでいくか、美空ひばりでいくか、バッハでいくか、そのモードを考えるのが楽しいのです。
<今日の本歌>
アレサ・フランクリン『Think』