2021-01-13 / 最終更新日 : 2021-01-13 wpmaster 言葉 第1379回 ビートニクと機能的非識字 冬ごもりラジオの声で時間知る。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 討論会やイベントの音源を文字に起こす作業をすることがあるのですが、やるたびに多くの教訓があります。このたびそれを言語化してまとめようと思い、論点 […]
2021-01-05 / 最終更新日 : 2021-01-05 wpmaster 言葉 第1371回 ロシア・フォルマリズムと気泡緩衝材 退屈なこの国にエア・メールが届く(RCサクセション『あの娘のレター』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 退屈とは仏教用語で、修業がつらくてへこんでいる状態から来ているとのことです。くたびれて修業がいやになっ […]
2020-12-24 / 最終更新日 : 2020-12-24 wpmaster 言葉 第1359回 食い込み詰めとホブルスカート 南の島の大王はその名も偉大なハメハメハ(水森亜土『南の島のハメハメハ大王』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 なにごともバチッとキメてハマると気持ちのよいもの、と言いたいところなのですが、この「キマる」「ハ […]
2020-12-17 / 最終更新日 : 2020-12-17 wpmaster 言葉 第1352回 トライボロジーと仕立屋銀次 そーれスレスレ、ゴマすれホイホイ(『ゴマすり行進曲』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 「擦る」も「摺る」も「磨る」も「刷る」もたぶん語源は同じで、表面と表面を合わせてある種の刺激を得るような意味なのだと推 […]
2020-12-11 / 最終更新日 : 2020-12-11 wpmaster 言葉 第1346回 すり割りと段駄羅 ねじり鉢巻き揃いの浴衣(美空ひばり『お祭りマンボ』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 昨日の「ひねる」をさらにひねって、「ねじる」に注目してみました。ネジのようにぐるぐる巻くところから来ているのかと思いまし […]
2020-12-10 / 最終更新日 : 2020-12-10 wpmaster 言葉 第1345回 ドラグレスクと硬口蓋化音 あの頃はふたり共なぜかしら世間にはすねたような暮らし方(和田アキ子『古い日記』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 「すねる」は「拗ねる」で、ニュアンスとしては、まっすぐなものを曲げるようなことでしょうかね。 […]
2020-12-09 / 最終更新日 : 2020-12-09 wpmaster 言葉 第1344回 ばね係数とプリプロ段階 肩で風切るヨコハマも(近藤真彦『泣いてみりゃいいじゃん』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 「切る」の語意を辞書的に説明すると、まずは何かを「断つ」「分ける」「離す」ことでしょう。つまり「肩で風切る」とは、 […]
2020-12-06 / 最終更新日 : 2020-12-06 wpmaster 言葉 第1341回 アデノイドとアダムの林檎 己がじし喉ぼとけ見せ寒の水(安東次男)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 喉元過ぎれば熱さを忘れるとは、いくつかの意味にとることができる言葉です。文字通りにとれば「苦しいことや辛い目にあっても終わってしまえば […]
2020-12-05 / 最終更新日 : 2020-12-05 wpmaster 言葉 第1340回 大本営とカインの末裔 あの位申しておかんと拙者の方が夜っぴて寝られない(落語『宿屋の仇討』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 嘘も方便と言いますけれど、この方便とはもともと仏教の言葉で、衆生を教え導く巧みな手段、および真理に誘い […]
2020-11-29 / 最終更新日 : 2020-11-29 wpmaster 言葉 第1334回 説文解字とニルデーシャ 吾を待つと君が濡れけむあしひきの山の雫にならましものを(石川郎女)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 吾のことを語る。己のことを記す。舌を使って話す。炎のように談る。十進法で計る。化けるように訛る。羊には詳し […]