第304回 ヌルポイントと基準外繰入金
お酒はぬる目の燗がいい。肴はあぶったイカでいい。女は無口な人がいい。ブログはぼんやり書けばいい。こんにちは、大島雅己です。
規則やルールには、例外がつきものです。どうしてもその決まりから外れてしまう事例が発生してしまいますよね。制限を設ければ、その内側と外側が生じますが、外のものを内に入れ込みたいという欲が起こるわけです。対応手段としては、例外を却下するか、一時的に特例として認めるか、ルールを改定するか、の三択でしょう。
IT現場でもこの手の相談が日々起きます。入稿の規則、システム利用のルール、申請書の書き方、などなど。締切りに間に合わないがなんとか受理してほしい。予算増やさずにこのオプションつけてほしい。パスワードを忘れたので代わりに操作をしてほしい。云々。
ルール違反なわけですから却下するのが順当ですが、そうもいかないのであれば条件付きで許可するしかないでしょう。あまりに頻発するなら、もはやルールに無理があったということで改定を考えるべきです。
音楽の場合、クラシックであればまず楽譜に忠実に演奏するのが原則で、緩めていいのは楽譜にそう指示されている時ぐらいです。ポピュラーな音楽になれば多少の融通は利くかと。そしてフリージャズならばルールは最低限にまで緩むでしょう。
<今日の本歌>
八代亜紀『舟唄』