第251回 枯れ尾花と認知バイアス
お立ち合い。遠出山越は笠の内、読まざる時には物の出方、善悪、黒白がトンと分からない。手前ここに取り出しましたるこれなるこのブログ、中には一寸八分唐子発条の人形が仕掛けてある。こんにちは、大島雅己です。
偏見とか思い込みとか決めつけはよくない、これはIT現場で常に念頭に置いている考え方です。勝手な決めつけとか無意識の思い込みがとんでもない遺恨となってあちこちに残ります。予備知識や前提事項を一度捨てて、クリアな目でフラットに判断することが重要だと思っています。
ただし、これは身の回りのものごとに対するスタンスの話です。
自分自身をコントロールする時、この思い込みとか決めつけがいい方向に働く場合があります。
体調が悪いような気がする時でも「この私が体調悪くなるわけがない」と思い込んで仕事に没頭しているといつの間にか元気になっているとか、難しい作業に取り組む時も「うまく行くに決まっている」と念じながら行うと見事に成功するものです。「体調悪いかも」「どうせダメだろう」と思っていると本当に失敗するでしょう。病は気からというやつでしょうか。思い込みが行動を支配するというのでしょうか。そうであるならば、これをいい方向に利用すればよいということです。
音楽の演奏なんぞ好例です。本番前に、失敗しそうだなどとビビっているのと、自信に満ち溢れているのとでは、例え練習量が同じだったとしても結果は違ってくるでしょう。
<今日の本歌>
永井兵助「がまの油口上」