第1643回 名花十二客とストレーナー

熱燗を酌む指先の紅色の。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

見立てがうまく考えられて、組み立てがほどよくできていれば、仕立ても都合よく運ぶというもので、筵だって毛氈になるし、大根はカマボコになり、沢庵だって玉子焼きだし、お茶に酒柱が立つんです。

考えてみれば世の中は何かの見立てで成り立っているようなものです。家族という見立て、組織という見立て、共同体という見立て、仕事という見立て、食事という見立て、趣味という見立て、娯楽という見立て、芸能という見立て。

どうせ見立てているのなら、うまい具合に見立てなければ。

(A面へ)

<今日の一唱>
落語『長屋の花見』

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