第1642回 欠乏からの自由とストロベリームーン

日本酒の封開けの音ぱきぱきと。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

コロナのおかげで様々なことがままならない中、発想の転換を余儀なくされることもしばしばです。例えばバンド活動です。メンバーで集ろうと思っても事情が許しません。

体は健康体であっても外出を控えねばならなず、全員が顔を合わせることがほぼ不可能な状態が続く中で、誰かがいなければ事が進まないという状況を打破しなければならないと気づき、現実を理想に近づけるためにどうするかを悩むのでなく、理想を現実に近づける方法を考えることにしたのです。

メンバーが足りない、のではなく、集れるメンバーでバンドを組む、と想定するのです。やってみると、不足だと感じていたことがそうでなくなっているのです。

望月の欠けたることのなしと思へば、とは藤原道長氏の歌ですが、10が完成形だと思っていれば9では不足です。でも最初から9が完成形だと考えれば不足はない。さらに言えば8を完成形だと考えれば9でもおつりが来るのです。

(A面へ)

<今日の一唱>
藤原実資『小右記』

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