第1558回 ちりとてちんと限定合理性
灰色の入道雲に白と青。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
よく知りもしないことを知ったかぶるようなマネは避けたいと思いますが、当然こちらが知っているものとして質問されたり、すがるような目で泣きつかれたりして、知らないとは言えない状況になることがあります。
そんな時、100のうち20ぐらい知っているものであれば、70ぐらい知っているような顔をしてもバチは当たらないと思うのです。その場はなけなしの20でなんとか取り繕い、あとで80の分を調べて補充することで結果的に100に持っていければよいのです。
ただし補充するのに時間をかけてはいけない。全力で取り組み、電光石火の勢いでリカバリーしなければいけないでしょう。それは20の取っ掛かりがあればこそ可能なはずです。
とすれば、100知っているものを持っているよりも、20、30知っているものを数多く揃えておく手もあるのかもしれません。
そういえば落語の『酢豆腐』の若旦那は知ったかぶりをしたばかりに腐った豆腐を食べる羽目になります。ダメなものはダメという姿勢もまた重要なのであります。
<今日の一唱>
落語『酢豆腐』