第1530回 中間投入財とマーシャル安定

新聞は猫よお前の布団かよ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

仕事を依頼する側と、それを受ける側の問題。言い換えれば発注者と受注者という立場。あるいは、金銭を支払う方と請求する方。または、サービスを享受する者とサービスを提供する者。

両者の関係は対等であり、ギブアンドテイクであり、フィフティー・フィフティーであり、持ちつ持たれつであり、相互扶助であります。

どちらが上でも下でもないし、どちらが偉いわけでもないはずなのですが、どうしても現実世界では前者が後者を支配し、後者は前者の顔色を伺い、つまり前者に都合のよい仕組みになっているように思えます。

理屈で構造を変えることは難しいけれども、どこかで変えなければ崩れてゆくだけでしょう。これを変えられるのは後者の側です。

そういえば三遊亭圓朝の『粟田口霑笛竹』にも「ええおい、駕籠に乗る人担ぐ人と云うが、おらッちは因果だな」とあります。駕籠を作る人、担ぐ人、乗る人、そのまた草鞋を作る人も含めて、すべての立場を尊重できるようでありたいものです。

(A面へ)

<今日の一唱>
三遊亭圓朝『粟田口霑笛竹』

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