第1529回 優婆塞と身代わりポン太
毛皮きて夕涼みする猫二匹。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
橋があったら渡ってみるべきです。橋は渡るためにある。いざ橋の向こうへ。橋を渡ることがすべての始まりです。時代物では橋が待ち合わせの場所である。出会いも別れも橋の上で繰り広げられます。
橋は別世界をつなぐものであり、異なるものが交わる場所であり、中央から最も遠い前衛であり、異文化を取り込む口であり、ものを運んでつなぐ媒体であります。橋も箸も端もハシラもハシゴもハシケも、キザハシもクチバシも、すべてはこの世をつなぐためのメディアなのですから、これを伝わなければ何も伝えられないのです。
そういえばサイモン・アンド・ガーファンクルの『明日に架ける橋』はtroubled waterを渡るための橋のことですね。橋は、時間をも、状態をも、乗り越えるためにあるのかもしれません。
<今日の一唱>
サイモン・アンド・ガーファンクル『明日に架ける橋』