第1487回 トランスフォーム断層とラブレース伯爵夫人

スリッパを履く足じとり四月尽。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

IT人材が足りない、と聞きます。本当にそうなのでしょうか。何を以ってそう叫ばれているのかを考えてみるに、マスコミで喧伝される情報が偏っているように感じます。「日本のデジタル化は遅れている」「手作業による業務効率の悪さ」「大臣はパソコンを触ったこともない」「マイナンバーカード普及せず」云々。

これらを一絡げにして「IT人材が乏しいからだ」と結びつけられているのかもしれませんが、その対策としてプログラミング教育を促進すべしと小学校でパソコンを教えるという、何ともお門違いな施策しか生まれないようです。

やるべきはプログラマーを増やすことではなく、ITの意義を理解してITをどこにどう使えばよいかを考えられる人材です。オードリー・タン氏に憧れて天才プログラマーを目指すのもよいでしょうが、それより氏の意思や行動指針の素晴らしさを学ぶべきです。

たとえば経済に強い子供を育てたいならば、子供のうちから計算問題をひたすらやらせるのではなく、そもそも経済とは何なのか、人間にとってどういう意味を持つのかを教えるべきでしょう。ITも同じことです。

そういえば立川談志師匠は何でもスピードを求められる文明に苦言を呈して「五分速くなって、どうするの?」と言っていました。そもそもその工程をデジタル化すると、何が得られるのか。そこに意義があるのか。誰がどう嬉しくなるのか。

(A面へ)

<今日の一唱>
立川談志の言葉

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