第114回 聖徳太子とプリエンプション
本当に学んだことが実を結ぶようにするためには一定期間毎日このブログ全部を読まなければなりません。こんにちは、大島雅己です。
BGMというものが苦手です。私にとって音楽は、うしろで流しておくという代物ではないのです。真剣に対座して聴くものです。だから他のことをしながら音楽を聴くというのが苦手です。音楽に集中してしまうからです。同じように、落語についても聴きながら別のことをするというのがどうもダメです。NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」では、箸職人のおじいちゃんが仕事中ずっと落語をかけ続けていて、ああいうのもいいなと思ったのですが、自分には無理です。聴き込んでしまうので他のことができない。
これは、自分の趣味の世界だから入り込んでしまうのか、そもそも一度に複数のことをこなす能力がないのか。
タイムマネジメントの観点からすると、やはり同時に幾つものタスクをこなせた方がよいのでしょうか。
コンピュータの世界ではマルチタスクが当たり前ですが、人間の場合、集中できずに生産性が落ちるぐらいなら、一つずつ着実にこなしていく方がよいと思うのですが…。第一、歩きスマホやながら運転などのように、注意力が散漫になり危険極まりないではありませんか。
同時に複数の機能を果たすか、個々のタスクを的確に処理するか。品質や生産性などの観点で、それぞれに長短があります。ITの現場でも頻繁にぶつかる命題です。迷った時は、そもそもやりたいことは何か、という目的に立ち返るのがよいでしょう。
ちなみに私は寝る時に落語を聴く習慣がありますが、さすがにこの時は眠気に勝てず、途中で寝落ちしています。
<今日の本歌>
平尾妙子訳「全訳ハノンピアノ教本」