第1442回 ダミー変数とアタラクシア
暖房のお役御免を待つ弥生。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
某ショップで売っている12枚セットの布巾を2セット持っています。そのため、布巾だけで台所棚の引き出しが一段まるまる埋まっているのですが、これを見るたびに(うちは何て物持ちなのだろう)と感じ入ります。おそらく今後布巾について不自由することは一生ないでしょう。
また、傘を持ち歩くのが嫌いなので多少天気が悪くても極力傘を持たずに出かけて結局出先で傘を買うことが多いのですが、おかげで一時期ビニール袋が10本以上溜まってしまったことがあり、この時は(おれは世界一傘を持っている人間なのではないだろうか)としみじみ思ったものです。
さらに言えば新聞の折込チラシで紙質のいいものをゴミ処理用紙としてキープしているのですが、日々大量に溜まっていくので最早ストックの置き場に困るほどなのです。
いずれの例も、興味のない第三者から見れば全く価値のないものでしょうが、そこに価値の基準を置いている身にとっては至宝と言えるのです。
そういえば立川談志師匠も「幸福の基準を持つべし」とよく言っていました。物事をなんとなく捉えているだけでは欲しいものはキリなく現れては次々と塗り替わっていき、それを追ううちに時間が過ぎてしまうのでしょう。
<今日の一幸>
立川談志師匠の宣託