第1432回 パーラミターと黒の舟唄
エナジーの行く宛てもなし春日和。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
「知らない」と「知っている」の差は大きいですな。0と1ぐらいの違いがある。オフとオンぐらいというべきか。表と裏、半と丁の違いと言ってもいいかもしれません。とにかく両者の間には深くて暗い川がある、というようなもので、まずはそのギャップを越えたいものです。
次に来るのは、「知っている」と「やったことがある」の差でしょう。この谷はより険しく大きく、1と100ぐらいの違いがありそうですが、それでいて一見気がつきにくいという厄介なものです。知っているだけのことを、実際にやったことがあるかのように勘違いしないことが肝要です。
さらには、「やったことがある」と「やり続けている」にも天地ほどの差がありそうです。経験で終っているか、歴史になっているかの違いとでも言いましょうか。
さらにさらに、「やり続けている」かどうか、「成長し続けている」かどうか、あるいは「人に教えている」かどうか、などなど、このスパイラルは終わることなく続くのでしょう。
そういえば落語『よかちょろ』では「お前は聞いているんじゃなくて聞こえているだけだ」というセリフがありました。自分の意志がどう働いているのかを常に意識しなければならないのです。
<今日の一唱>
落語『よかちょろ』