第1397回 マーロ基数とミラーテスト
嫁が君模した玩具が猫の供。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
毎日のように繰り返してルーチンとなっている動作でも、ある日突然間違えることがあります。歯を磨こうとして歯ブラシを取り出すのに違う戸棚を開けてしまうとか、ガスコンロのツマミを逆に回してしまうとか、パソコンのスイッチの場所を見失ってしまうのです。
まさかこんなところで手間取るとは夢にも思わなかった、という箇所でしくじるのです。むしろ間違うと思っていないからこそ油断のオバケが入り込むのでしょう。
音楽を演奏するのでも、難しい箇所や苦手な部分は意識して念入りに気を入れますが、そうでない平易な部分や何の見せ場もないような箇所こそ失敗する可能性が高いと言えるかもしれません。
とすれば物事を首尾よく処理するためには、難しいかどうかよりも、気が入っているかどうか、何をどう意識しているかが問題なのでしょう。意識すると却って緊張して失敗するケースもあるかもしれませんが、これは意識のしかたが問題であって、正しく意識できていないせいなのではないか。つまり手順より意識のコントロールが重要なのかもしれません。
そういえば落語「ガマの油」の客寄せの口上は毎度毎度やり馴れた長科白なのでしょうが、お手の物だと気を抜いたせいで失敗する事例でしょう。
<今日の一唱>
落語『ガマの油』