第1390回 シメチジンと共有物分割
雪予報きいてよろこぶ人もあり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
お互いに助け合うことを「持ちつ持たれつ」と言いますが、「持つ」の本来の辞書的意味は「物を損なわずに元のままで長期間手元に置くこと」だそうで、「肩を持つ」などとも言うように、手で支える、助ける、手伝う、あるいは責任の一端を担う、片棒をかつぐといった意味も含まれているのでしょう。
さらに敷衍すれば、バックアップする、応援する、大事にする、いたわる、慈しむ、愛する、Keep it alive、などと拡げられます。
一方の「持たれ」はその受動態として考えればよく、助けてもらう、支えてもらう、責任の一部を負担してもらう、ということになります。
誰もが常に持ちつ持たれつの精神で共同できれば人類は百人力千人力の成果を生み出せそうです。
そういえば落語「百年目」では「旦那」という言葉の語源を説いて「栴檀と南縁草が持ちつ持たれつの共生の関係である」としているのを思い出しました。
<今日の一唱>
落語『百年目』