第105回 ケインズとねじ便覧
いつか見たコンサート、あの時と同じだ。待ちわびたブログに皆を乗せていきます。こんにちは、大島雅己です。
中井隆栄氏の経営セミナーに行ってきました。6か月コースの初回で、脳のメカニズムを踏まえたスキルアップの極意を学ぶ場です。
オグ・マンディーノの「地上最強の商人」を参考図書として読むのですが、この本は面白いですね。もっと早く読んでいればなあと思いました。いや、そんな本は山のようにあるのですが。
ところで私は学生時代に歴史の勉強が苦手でした。日本史でも、世界史でも、年代の暗記に終始するばかりで、教訓を学んでいる実感が持てず、結局テストでも得点できない。歴史が苦手だから理系に進んだようなもので、大学入試の歴史の記述問題など全く歯が立たなかったでしょう。
しかし今日のセミナーの話を聞いて、なぜ歴史が身につかなかったかわかりました。
全体をおさえることをせず教科書を頭から順に丁寧に読んでいくというやりかただったからです。これだと凡人の脳ではすぐにキャパオーバーになってしまうのでした。
最初に大まかな歴史の流れをおさえ、次に主要な出来事をおさえ、次に主要な人物をおさえ…というようにだんだん各論へ落していく、というように勉強していくべきでした。これこそ脳が好む学習方法だということをあらためて自覚し、もう一度勉強し直さねば…。
経済学はマクロとミクロが別の学問ですが、歴史の場合はマクロからミクロという方向で進む方がつかみやすいということですかね。まさに鳥の目虫の目魚の目、です。
考えてみればITシステムの設計と同じでした。
全体概要を決めてから、大まかなポイントについて内容を決めて、次にもう少し詳しいスペックを決め、だんだん細かい部分に入っていって、最終的にはプログラムレベルの設計にまで落しこんでいく、というシステム設計の流れ。そもそもコンピュータは脳のメカニズムを元にしているんでしたよね。そりゃ同じはずですね。
ピアノや落語など芸事の場合は性質は違えど、その習得にはやはり全体をつかんでからだんだんと細かい技法に踏み込んでいくのが普通ですよね。
<今日の本歌>
スペクトラム「F・L・Y」