第82回 春日曼荼羅とセカンド自分
書けないブログがあるものか、うずまくらせんで受け止めます。こんにちは、大島雅己です。
集中力というのは大事なものですが、あまりにものごとに集中していると周りが見えなくなってしまって、それはそれでよくないですね。
考え事に集中しすぎると、誰かが呼んでいるのに聞こえない、玄関のチャイムに気づかない、鍋が噴いているのにほったらかす、などという状態になってヘタをすると危険を招く恐れがあります。
あるいは食事中にスープがだらだらこぼれているのに気づかなかったり、風呂から上がって裸のまま外に出て行ったりなど、人間の風格にかかわることにもなりかねません。
IT現場のプロジェクト管理では、個々のタスクをきちんと進めるのと同時に、全体の状況を俯瞰することが重要です。この部分は順調だがあの部分は遅れている、とか、このメンバーにタスクが集中しまっているがあのメンバーは手が空いてそうだ、とか、常に全体を見ながらプロジェクトの舵取りをしなければなりません。虫の目鳥の目というやつですね(あと、流れを読む魚の目というのもありますが)。
ピアノの練習をしている時、難しい箇所になると音を間違えずに弾くことに全神経が注がれてしまい、たいていの場合は右手か左手のどちらか一方にしか集中できないため、もう片方の手は留守になり結局間違えます。そしてこの時は集中した方の手をくいいるように凝視するためひどい姿勢になっています(目が悪いせいもあるのですが)。
難しい箇所であればあるほど、全体を大きくとらえてリラックスした状態で落ち着いて弾きましょう、といつも師匠に怒られるのですが、わかっていてもできないこのつらさ。
ピアノの場合は演奏に集中するのと全体を俯瞰するのを一人で同時にやらないといけないのが難しいところですが、プロジェクト管理は分担して体制を組みましょう。
<今日の本歌>
水島新司「ドカベン」