第1150回 キトラ古墳とオストワルト表

あたくしは四神剣の掛け合い人でございます(落語『百川』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

四神といえば東方青龍・南方朱雀・西方白虎・北方玄武で、季節にすれば春夏秋冬であり、五行なら木火金土、ほか易とか神とか様々な意味があるのでしょうけれど、まず気になるのが色の部分です。青赤黒白が特別な意味を持つようで、そのまま形容詞の語幹になるのもこの4つだけですし、語を重ねて青々赤々黒々白々と畳語にもなる。

語源を繙くと青は「淡い」、赤は「明るい」、黒は「暗い」、白は「顕(しる)し」が元だそうで、色彩を明度と彩度の組合せで表しているかのように思えます。どんな極彩色も元をたどればこの4原色に帰着するのでしょう。逆に明度と彩度の4象限を極めることがあらゆる色彩を表現することに繋がるのかもしれません。

(A面へ)

<今日の一唱>
落語『百川』

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