第1140回 ブール束とサナエタデ節

他人と趣味が同じなんてつまらない(忌野清志郎)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

音楽でも映画でも落語でも小説でもなんでもよいのですが、贔屓にしているものがあって、これをAとします。同じ趣味の人は他にもたくさんいる可能性があります。しかしAに加えてBも気に入っているとなれば同好仲間は多少絞られるでしょう。さらに別のCを加えればその論理積はぐっと狭まるはずです。

これを5、6件も重ねればほとんど同胞はいなくなるかもしれません。そう考えると、自分と趣味趣向がぴたりと合う仲間はそう滅多にいるものではなさそうです。

同じAの愛好者同士であってもBやCについて意見が異なるのであれば、Aについても別々の捉え方をしているのかもしれず、むしろその可能性の方が大きいのでしょう。そして、そのことを互いに尊重するべきなのでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
忌野清志郎『瀕死の双六問屋』

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