第2489回 書籍と情報(1)
こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。さもありぬべきことなり。情報の管理方法はいろいろあれど、群を抜いてすばらしいものは書籍でしょう。それも紙の本です。いまどきアナクロと思うでしょうか。IT関連の仕事をしている身にもかかわらず、いや、だからこそアナログのすばらしさを感じているのかもしれません。情報の管理でもっとも重要なのは、しかるべき場所にしかるべき情報がしかるべき利用者にとってしかるべきタイミングで使える状態になっていることだと思うのですが、これを確実に叶えてくれるのは書籍をおいて他にないと言ってもいい。電源の心配もなく、改竄の心配もなく、消失のリスクも低く、低コストであります。逆に見れば、デジタル化とはそれらの弊害を覚悟しなければならないわけであります。続きはまたどこかで。
<今日の一推>
松岡正剛編『情報の歴史21』