第1094回 表券主義とロストマイン

このお皿で猫に飯を食わせておきますと、どういうわけですか、時々猫が3両で売れるんでございます(落語『猫の皿』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

お金には価値があると勘違いしがちですが、お金そのものに価値があるというよりも、自分が大事にしたいものの価値を可視化するためにあるのがお金である、といった方が正しそうです。あるいは、自分が価値を感じるものを守るためにあるのがお金だといってもよいかもしれません。お金だけがいくらあろうとも、単体では何の価値も発揮しないのであります。

しかしともすれば人は、お金こそが大事であってお金に価値があるのだと錯覚し、お金を追い求め、お金を大事にし、お金を守っているのです。そうして、本来大事にすべきだったものを忘れ、失い、捨ててしまうのです。そうならないためには、自分が大事にしたいもの、自分のとって価値あるもの、自分が守りたいものは何なのか、常に問い続けることです。

そして本当に大事なものはお金と交換などできないしお金だけで守れるものでもないのでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
落語『猫の皿』

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