第883回 新石器革命とレガシーラッピング
どこの馬の骨だか牛の骨だか判らねえやうなブロガーがヒューッと北風に吹き散らされてカンナつ屑みてえにこの長屋に転がり込んで来やがつた。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
野菜と果物とは何が違ふのか、これにはいろいろと解釈があるでせうが、私の好きなのは「野菜は食べられまいとする。果物は食べられやうとする」といふものです。野菜は動物に食べられるのを防ぐために自らアルカロイドなどの毒を持つて身を守り、一方で果物は動物に実を食べられることで種を運ばせ生息域を広げやうとする。学術的に厳密なものではないのかもしれませんがなんだか説得力を感じます。
この伝でいくと野菜はパラノで果物はスキゾといふことですね。或いは野菜は定住文化で果物は漂流文化、はたまた野菜は弥生文化で果実は縄文文化とでもなるのでせうか。己の伝統を守り続ける野菜と、状況に応じて変化していく果物、この対比は様々な場面に応用できさうです。
IT現場でもこの対比はいたるところで見られます。開発手法はウォーターフォール型かアジャイル型か。スクラッチ開発かパッケージ活用か。全体最適か個別最適か。オンプレミスかクラウドか。かういふ手法の違ひをよく理解して使ひ分けることが重要です。
<今日の本歌>
古典落語『大工調べ』