第884回 SCADAと天津司舞

傀儡師阿波の鳴戸をブログかな。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

傀儡国家などと言ひますが傀儡とはそもそも操り人形とかマリオネットのことで傀儡子とはそれらを操る大道芸人などを指し、中世あたりでは旅回り職人とか白拍子などのことだつたやうです。モノを操るといふのは特異な技量が必要でありそれに秀でた芸人は特殊な才能の持主と看做され一目置かれていたと想定されます。

物事をコントロールするといふのはたいへんなことで、修行によつて段階があるやうに思はれます。まづは一定のレベルを保つ段階です。次にそのレベルを自在に変へられる段階。そしてさういつたレベルを遥かに超越した段階。

つまりは守破離といふことですが、楽器の練習をしてゐるとこれが如実に実感できます。どうにか譜面に追ひついた段階、譜面がなくても再現できる段階、原曲を離れて独自の解釈で演奏できる段階、この三段階を制覇する気構へが必要です。

IT現場でも様々なものを管理します。タスク、スケジュール、課題、コスト、体制、リスクなどなど。その管理が、守破離のどの段階にあるか、意識してみると面白いかもしれません。

(A面へ)

<今日の本歌>
宝井其角『男風流』

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