第859回 バクロニムとテン場合

海砂利水魚の水行末雲来末風来末、喰う寝るブログに書くブログ、藪柑子ぶらこうじ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

名前は実体を表すのだから無機質なものはよくないと申しましたが、だからと言つて略称とかコードネームが無益といふことではありません。場合によつてはさういふものの方が便宜上大いに役立ちます。

日銀短観とかGATTとかプレハブとかDVDとかSNSといつた略称を使はず正式名でやり取りするのはあまりに煩雑ですし、音楽で和音を表すのにCmとかG♯などのコードネームが欠かせません。

これらは便宜上のものでありながら具体的な意味を持つものであり、対象に実体を与へてゐることには違ひありません。つまり無機質なネーミングではないのです。

IT現場では略称や頭字語が飛び交ひます。もともとコンピュータ技術関連の言葉は略称や外来語にあふれてをりますから略称にせざるを得ないと思ふのですが、略称でありながらも紛らはしかつたり全く同じ言葉であつたりもするので安易にわかつた振りをして取り違へないやうに注意しなければなりません。

(A面へ)

<今日の本歌>
古典落語「寿限無」

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