第57回 金子みすずとサラダボウル
くちびるつんと尖らせて何かたくらむ表情は、ブログの小ネタをポケットに隠していたからです。こんにちは、大島雅己です。
さて、組織というものには何となくお決まりのキャラクターのような人材がいるものですね。
例えば、みんなから頼られるご意見番。周りの人をいじっては場を盛り上げるムードメーカー。いつも冷静でこつこつと仕事をしているクールガイ。何かと大声で怒ったり文句を言ってばかりいる癇癪持ち。
いろいろな人がいるのが組織というもので、これをまとめあげて各人の長所を活かして、全体として見事な結果を出すのが優れたリーダー、ということなのでしょうね。
各人の長所を活かす、というのはなかなか難しいことだと思いますが、IT現場を見て来た経験上、コツというか教訓のようなものをいくつか学びました。
例えば「みんなから頼られるご意見番は重宝すべきだが、忙しいので時間を取れないリスクがある」「ムードメーカーは対立の構図を和らげたいと時に頼るべし」「クールガイは客観的な判断をしたい時に相談するとよい」「癇癪持ちには聞き役に徹する」などなどなど…。
月並みですが、その人の特徴を「いい方向に活かすために、何をするべきか、何をせざるべきか、を常に気をつけるようにしています。
落語の世界にはお馴染みのキャラクターが登場します。職人気質の八五郎に能天熊五郎。お人よし甚兵衛。物知りのご隠居。バカの与太郎。どの人もみんな愛おしく、それぞれのキャラクターを全うしていますな。すぐれたビジネスリーダーが落語の住人をまとめるとどういうことになるのかな…(堀井憲一郎さんが研究しているかも?)。
<今日の本歌>
大瀧詠一「君は天然色」