第780回 グノーシス主義と御側御用取次

叩かれやうが踏まれやうが、手にかけて殺されやうが、それが怖うてブログ狂いがなるものかいな。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

あいかはらず司馬遼太郎『関ヶ原』を風呂の中で舐めるやうにちびりちびりと堪能してゐます。いよいよ合戦が開始され、両軍とも登場人物たちの人間性と策略と野望と憎悪が渦巻き、好奇心と恐怖心と出世欲と観察眼と忠誠心と体調不良が入り乱れた状態です。

組織のありかた、体制の構へ方といつた点で多くの気づきがありますが、特に感じたのは「ビジョンが徹底して共有できてゐる組織は強い」といふことです。リーダーの考へや方針がすべてのメンバー一人一人に浸透し、それが腹落ちして合意形成され、組織全体のゴールイメージとして確立できていれば、何が起きても崩れることはないし集団の舵も乱れることなく最後まで突き進むものだなと。

指揮者の思ひ描く理想像を演奏者全員が完全に理解してゐれば、オーケストラに細かい指示は不要なのかもしれません。ビジネス現場でも全く同じことが言へると思ひます。

(A面へ)

<今日の本歌>
歌舞伎『助六由縁江戸桜』

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