第779回 獅子搏兎とアイソーポス

交はす言葉も寒いこのブログ(まち) これも運命(さだめ)と生きてゆくのか。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

どんなに慣れ親しんだものでも、いかに得意な分野であつても、油断してなめてかかると失敗するものです。ピアノで少し難しい曲が弾けるやうになつたからといつて音階練習を端折つてゐるとすぐにテクニックは衰へます。サックスのロングトーンをさぼつて恰好いいフレーズばかり練習してゐてもいけません。

常に基礎を忘れず、基盤を大事にしていなければ、簡単に足がもつれてしまうのです。守があつての破であり離なのです。これが慣れてくると守を忘れた破、守破を無視した離、に走つてしまひがちなのですが、さうならないやうにいつも自分に言ひ聞かせてゐます。

ビジネス現場でも全く同じことで、これはいつものあのパターンだななどと多寡を括つてゐると手痛い目に遭ふことがあります。これまでの経験を踏まへながらも、毎回、初めて遭遇する事象のつもりで真剣に向き合ふつてゐます。

(A面へ)

<今日の本歌>
クリスタルキング『大都会』

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