第473回 信義誠実の原則とERG理論

どう考えてもこの人はただ者じゃない。少なくともこの数日間に何か事件に巻き込まれた人だ。我々みたいなブロガーだと、事故だの災難だのは日常茶飯事だ。お疲れになっているのだろう、酒をお出ししよう。こんにちは、大島雅己です。

本を買うのが趣味のようなものですが、一番楽しいのは直接書店に行ってあれこれ物色しながら気に入った本を買うやり方です。大きな書店を徘徊遊覧する楽しみは何物にもにも代えがたい。

古書の場合も、古書店をめぐるのが最高の娯楽ですが、時間が取れない場合はネットも利用します。その場合、即決で買うか、候補にとっておくかという判断に分かれます。後者のジャッジは心苦しいのですが、たいていの場合は高価なため手が出ないケースです。本当は気に入った本を片っ端から買いそろえたいところですが、コストの問題や収納の問題などもありますから、やはり優先順をつけて計画的に対応していかねばなりません。

IT現場の場合も、やりたいことが次々と出てきますので当然整理しないと混乱状態になります。よく聞くのは、要件をMUST(絶対にやりたいもの)とWANT(できればやりたいもの)に分類し、MUSTのものから優先して対応していく、という方法です。でもこの言い方はちょっと変だと思っています。MUSTには「やらなければならない」というやらされ感がある。WANTには「やりたい」という欲望が感じられます。とすると、本当にやるべきなのはWANTの方ではないかという気がしてきます。

さらにいえば、この分け方には、現実的にできるのかどうかというCANの観点が抜けています。現実に対応できること、自分の意志としてやりたいこと、そして客観的にも必然性が高いこと、この3点をバランスよく汲み取れるような分類方法はないものか、考え中です。

<今日の本歌>
新編日本古典文学全集『義経記』

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