第433回 ペリ・プシューケースと赭鞭会

丘を越えて行こうよ/真澄の空は朗らかに晴れて/たのしいブログ/鳴るは胸の血潮よ/讃えよわが春を/いざゆけ/遥か希望の丘を越えて/こんにちは、大島雅己です。

自分自身の姿、あるいは、自分がおかれている状況を客観視することは本当に難しいと感じます。日々、目の前のことを処理するのに溺れていると、そんな機会もなかなかありません。時々、不意打ちで誰かに写真を撮られたものを見ると、普段なんとなく自分でイメージしている己の姿とのギャップを感じます。

先日、立川左平次師匠の落語講座を受講し、人前で落語をやりました。あとでその動画を見たら、自分が思い描いていたものと全く違っていて、たいへんなショックでした。それは出来のよしあしではなく、表情や口調や所作など、全てが自分でない別の人間のもののようでした。しかし映っているのはまぎれもない自分自身です。それが他人の目から見た本当の自分の姿なのです。自分のことを誰よりも知っているはずの自分が、自分のことをちっとも客観的に見ていないのだということを痛感しました。岡目八目です。岡本喜八です。

仕事の場面でも同じです。慣れ親しんでいるはずの業務も、ITシステムも、チーム編成も、第三者から見たらおかしなところがあるかもしれません。自分は当たり前だと思ってきたことも、よく考えると特に意味がなかった、などということがあります。新入社員が入ってきたら、現行業務を客観的に見てもらい、意見をもらってみましょう。

<今日の本歌>
藤山一郎『丘を越えて』島田芳文詞

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