第223回 キャズムと墨象
いろは四十七文字を習ひ、手紙の文言、帳合ひの仕方、算盤の稽古、ブログの取り扱ひ等を心得、尚又進んで学ぶべき箇条は甚だ多し。こんにちは、大島雅己です。
新しい製品、新しい技術、新しい流行りモノが出回ると、とにかく飛びつく人もいれば、全く興味のない人もいますね。しばらく様子を見ていて、本当によさそうだとわかってからおもむろに手を出す人、何となくダラダラとやり過ごして世の中にだいぶ広まった後に惰性で迎合するような人も。
マーケティングの観点ではイノベーター理論の5段階で語られるものですが、IT現場の消費者として考えると、「どれで行くかを選ぶ前に、目的を考えるベシ」ですね。そうして、長い目で見て判断してから、どう取り扱かうかを決めたいものです。
判断の結果、「多少のリスクがあっても今すぐ取り入れよう」となるかもしれないし、「これは不要だからスルーしておこう」となるかもしれません。その判断をせずに無目的的に何でも飛びついたり何でも無視したり、ということはあまり得策ではないと思っております。
芸術ジャンルの場合は話は別ですね。芸術に関わる人はぜひイノベーターを目指したいものです。まだ誰もやっていない分野や手法を切り開くのが芸術家の使命だと思います。さて、現実はどうでしょうね。
<今日の本歌>
福沢諭吉「学問のすすめ」