第202回 チューリングとマルコフ連鎖
ブログでフィットをしたくって、アクセラするのがエスクード、骨のずいまでスバルしく、背負うは日本のミライース。こんにちは、大島雅己です。
90年代の初頭に会社に入り、なぜかIT部門に配属され、新人研修としてコンピュータ・プログラミングの講座を数か月間受けました。最初に教わるのがアルゴリズムです。処理の流れを模式化というか概念化というか可視化したもの。これを図式化して設計書に落とします。フローチャートというやつです。これを元にプログラム仕様書を書き、やっと実際のプログラミングを行うのです。ちなみにパソコンではなく汎用コンピュータ向けのプログラムで、言語はCOBOLというものでした。
最初のアルゴリズムが正しく書けていないと、当然正しいプログラムはできず、結果がおかしくなり、最初からやり直す羽目になります。どうしてもうまく書くことが苦手で、参考になる本はないかと探したものですが、全くありませんでした。そもそもプログラミングなどというマイナーな分野の本は書店で見つかりませんでした(今思えば探し方が悪かったのではないかと思いますが)。
それから長い年月が経ち、今ではプログラミングはすっかりポピュラーなものになりました。誰もが気軽にアプリを作って小遣い稼ぎする時代。もうすぐ小学校でもプログラミングの授業が始まるようで。皆さんどんなふうにプログラミングの勉強をしているのでしょうね。アルゴリズムをじっくり考えて設計書を起こし、それからプログラムを書いていく、という手順でしょうか。そんなチマチマした手順は踏まないかしら?
ところで作曲家が曲を納品する時は、どんな方法でなされるのでしょうか。実際のデモ曲をファイルでメール送付するか、CDなどのメディアに録音して渡すか、譜面を渡すか、実際に演奏して伝えるか。曲を聴くことが目的の人に対しては、実際の曲そのものを渡すべきですね。もしその曲を演奏したいという人に対してであれば、譜面があるのとないのとでは恐らく大違いです。
<今日の本歌>
小林明「自動車ショー歌」