第19回 山猫軒とボタンポン星
やや内角をねらって、えぐりこむように書きます。こんにちは、大島雅己です。
菊地成孔先生のペンギン大学で作曲の勉強を始めました、と以前書きました。
本格的な音楽ソフトを導入することにしたのですが、購入を決めてから使える状態になるまでに結構な苦労がありました。
音楽の実演についてはそれなりに経験もありますし、アイティーせーかつ25年を標榜するだけにPCソフトの扱いにも慣れている、はず…。なのに!
まず、何のソフトを入れれば自分の目的が実現できるのか? を理解するのに一苦労。
このソフトだろう、と思って説明をよく読むと、「○○○を実現するためにはこのソフト以外に別途×××をお求めいただく必要があります」とあったり、かと思うと購入者のコメントに「○○○を実現するだけならこのソフトでなく、△△△の付録にバンドルされている簡易版で充分です」とあり、それだけで値段が数万円も違ったりして。
ようやくソフトを決めて購入すると、インストールにまた一苦労です。
本体ソフトをインストールしたつもりが、それは準備のためのプレソフト的なもので、その後にメールされてくる手順に従って暗号キーを入れたりなんかして、ソフトを有効化する手続きが要る。
かと思えば、インストール中にパソコンが固まって再起動するはめになり、次にどこからどう再開すればいいのか途方に暮れてネットで調べたり(けっこう同じトラップに嵌った人がたくさんいました)。
やっとのことでインストールできたと思ったら、今度は「音源を別でセットしないと音は出ません」などと言われて愕然。
ははあ、最初のインストールは本体ソフトを入れただけの状態で、その上で実際に音が鳴るようにするためには別に音源を入れてやらねばならないということか。
ということでまたネットであちこち調べて設定を続けて音源を入れ、さあこれで作曲するぞーと意気込んだはいいが、はてさてどこをどうさわるとどうなるのか、見ただけでは全くわからないので、またまたネットで使い方を探して…
とやっているうちにもう何時間も経過してしまい、これはもう、ちゃんとした紙のマニュアルが一冊ないと埒がアカンと思い、ネットで注文。
なんだか、スイスイ使いこなせるようになるまでには相当の時間がかかりそうです。
さて、この状況を一体どう考えるか。ド素人のくせにいきなり本格的なソフト入れたのが悪いのか。それとも私が音楽ソフトの利用に向いていないのか…。
IT部門の立場から言いますと、ユーザーが使いにくいシステムというのは言語道断なんですけどね。
こういう市販パッケージソフトの場合は、全てのユーザーの要望に合うように作るというわけにはいかないので、まずシステムありきで、使う人ががんばって習得して下さい、ってことになるのはある程度仕方ないのですが。
ポンと一発インストールするだけで、すぐにホイホイ作曲できるように、できないものなのでしょうか?
<今日の本歌>
ちばてつや・高森朝雄「あしたのジョー」