第201回 勘定板とクヌースの矢印表記

ここで失礼します、ムルソーさん、御用は何でもおっしゃってください。私は事務室におりますから。原則として、更新は朝の10時と決まっています。こんにちは、大島雅己です。

世の中はたし算か引き算か。かけ算か割り算か。よくあるキーワードですね。これを普段から意識してうまく使い分けられるといいなと思っています。

たし算は、「素材に対して、何か新しい観点を加えてみる」という発想ツールです。一見、できあがっているように見える場に対して何か別の視点を投げてみる。均衡が取れているかに思える世界に新しい風を入れてみる。これによって固定されていた舞台がガラリと場面転換して、予想外の動きが起こることがあります。

ひき算は、「素材を削ってみる、スリム化してみる」という考察手段です。モノゴトは意外と余計なものや不要なものを含んでいることがあると思うのです。あるいは必須ではないのについ必須だと思い込んでいたりします。これを取りのぞいてみると新たな発見が手に入ることがあります。「これは本当に必要なのか?」と疑ってエイヤッと省いてみることで本質的なものが見えたりするのです。

かけ算はビジネス戦略などでよく使われる言葉ですが、スキルを組み合せて強化したり未開拓の分野を開拓したりする時の必須アイテムですね。一気に数を倍増できるので起爆剤として重宝します。

割り算は構造を分析するのに使える便利な技法ですね。全体をいくつかの要素のバラしたり、因数分解のように「複数の事柄の共通点をみつけてくくりだす」のに、なくてはならないテクニックです。

ちなみに音楽でも頻繁に使っています。バンドに新しい音を足し算する。コードから音を一つ引き算してみる。リズムを倍の速さにかけ算してみる。構造を割り算してパートに分解してみる、などなど。四則演算を算数で習っておいてよかった。

<今日の本歌>
カミュ「異邦人」窪田啓作訳

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