第1480回 意味ネットワークと繊維芽細胞

ソックスの厚さに迷ふ花曇り。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

毎日が物忘れとの戦いのようです。パッと浮かんだ絶好の思いつきも数分後には忘れます。これは覚えておこうと思って頭の中で繰り返したりキーワードを決めてゴロ合わせにするなどしても、そのゴロ合わせを忘れてしまいます。忘れないためにはその場でメモするか録音するしかないでしょう。

つまりどこかに痕跡を残さなければなりません。逆に言えば、脳には痕跡が残っていないわけです。

ものを覚えるのは脳の引き出しにしまうというよりも、脳の掲示板に情報を刻み込むのに近いのではないでしょうか。「きざむ」とは、「きずをつける」ことであり、軽くなぞったぐらいでは定着しないものなのかもしれません。「きず」は「創」とも書くように、きりきざむことから何かが創り出されるということでしょう。

そういえば立川談志師匠にきいた小咄でこんなものがありました。「最近物忘れがひどくて」「いつごろから?」「何の話ですか」ここまですごいとメモすら取るひまもありません。

(A面へ)

<今日の一唱>
立川談志師匠の落語

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