第80回 而今と爆風スランプ
僧正の旅籠にて悪魔の腰掛けにて良きブログ。こんにちは、大島雅己です。
シンガーソングライター宮崎奈穂子さんのトークライブに行ってきました。エリエス・ブックの土井英司さんの主催です。
宮崎さんは路上ライブで音楽活動を続け、8万枚のCDを手売りし、ついに武道館コンサートを実現した伝説のシンガーです。
以前、平成進化論の鮒谷周史さんもメルマガで取り上げておられたので気になっていた人でしたが、今回の土井さんといい、ビジネスリーダーに絶賛されるそのキラーぶりを間近で体験したいと思い参加しました。
すなお、純粋、素朴という印象の塊のような宮崎さんと、彼女からビジネス的な要素を引き出そうと次々に質問を繰り出す土井さんとのトークが絶妙でとても楽しめました。
音楽的な観点では宮崎さんの楽曲は私の趣向と路線が少し違いますが、その姿勢は大いに励みになりました。書いてしまうとありきたりになりますが、信じてやり続けること、出会った人との縁を大事にすること。まったくそれに尽きると思いました。
私自身も音楽をやっていて唯一誇れるかなと思うのは、やめずに続けているということです。ビジネスでもそういうものを作れるように、精進の毎日です。
立川談志師匠の数ある名演の中でも「ねずみ穴」は絶品ですが、この主人公は三文という小銭を元に一念発起し、さんだらぼっちをほぐして穴開き銭を留める差しを作って売る所から始め、こつこつと続けながら少しづつ量を増やし商売を広げていき(この部分で納豆売りやらうどん屋やらいろいろな商売人を演じる部分が特に好きです)、ついには蔵がいくつも持つ大店になります。まさにわらしべ長者です。
<今日の本歌>
ポオ「黄金虫」