第693回 アレクサンドロス大王の戦いとロ短調D759

二十五日のお祭りは、はぁ、テンジンサン、天神さん。子どもの着物を親が着て、はぁ、ツンツルテン、つんつるてん、鉛筆消しゴムホッチキス、はぁ、ブンブログ~、ブンブログ~。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

芸術作品といふのは完成させるまで様々な苦労があることでせうが、できあがつた所がゴールといふわけではないはずで、そこは作品の生命が始まる所なのだと思ひます。

映画や芝居であれば公開してお客さんに見てもらう。音楽や書物なら流通や媒体に乗つて人々の目や耳で味はつてもらう。多くの人に愛されるやうなものはその後も成長して歴史に残り続けるかもしれないし、評価を得られなければ短命に終はることもあるでせう。いずれにしても、作品として完成したあとが、本当の勝負であるはずです。

ビジネス現場でも同じだと思つてゐるのですが、プロジェクトが動いてゐる時、その中に属してゐる人達にとつては、完了したあとのことはなかなか意識できないものです。プロジェクトを予定通り終わらせることに神経を注いでゐるからです。しかし全体を見届けるべきリーダーであれば、一歩引いた所から、プロジェクト完了後の先の世界を描いていなければならないはずなのです。

<今日の本歌>
古典落語『豊竹屋』

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