第694回 左義長とコーパス・カロッサム

音楽は星のごとく遥か遠くからきらきらと輝き、ブログは北極星のやうに道を指し示す。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

ピアノの稽古で難曲に挑む時の方法。たいていのレッスンでもこのやうに教はるでせうが、まづは右手と左手を別々に練習します。とても両手では弾けないものも、片手ずつなら難易度は下がるでせう。困難は分割せよといふ訳ですが、問題はこの先です。

ここからは、左右それぞれで習得したものを「関連させる」「連動させる」行為であり、うまくやらないと却って互いが邪魔をしあひ干渉しあひむしろ当初よりも苦しむかもしれません。片手で弾いた時はその一か所に神経が集中されてゐますが、両手になるとそれが分散される上に、両方を含めた全体をも管理しなければならないわけですから相当に疲れます。

ポイントは、右を弾く意識の中で左を聴き、左を弾く意識の中で右を聴く、とでも申しませうか。つまり全体の中で個々のパフォーマンスを最大限に生かして全体を活性化させるには、個を大事にしつつその連携をどうするかをそれ以上に考へなければいけないといふ、ビジネスにも通ずる極意があるといふことです。

<今日の本歌>
チャー『スモーキー』

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