第692回 老ハイデルベルヒと確証バイアス
こんにちは暗闇さん、ぼくの友達。今日もブログを書きに来ましたよ。寝てる間にネタが湧いてきて頭の中で静かに蠢いてゐるのです。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
自分ではかうだと思つてゐても他人から見るとさうでないことがまことに多々あります。だいたい私は自分では柔和で落ち着いたジェントルマンのつもりでをるのですが端からは目つきの悪い挙動不審者に見えるやうで、普通の格好でただ歩いてゐるだけなのに職質されることもしばしばなのです。
ピアノを弾くときも優雅で情熱的な姿勢を保つてゐるはずなのに、あとで写真を見ると顎が突き出してガチガチに固まつた無様な姿になつてゐるのです。
自分の目で自分の姿を見ることができないし、自分の言葉を自分の耳で客観的に聴くこともできない。それと同じく、自分の思想や考へを自分で評価することもまたできないものなのかもしれません。だから他人の目、他人の耳、他人の評価は尊重すべきなのでせう。
ビジネス現場では誰か一人が考えたアイディアがそのまま成果物になることは稀だと思ひます。必ずどこかで客観的なチェックとかレビューなど、他者の目に晒されてゐるはずですよね。
<今日の本歌>
サイモン&ガーファンクル『サウンド・オブ・サイレンス』