第577回 インナーボディと略図的原型

書くと決めたら一歩も引くな 意地がブロガーの杖なのさ 強い嵐をまともに受けて 腕と心を磨くのさ てなこと言っても力んでも ずっこけ丸出し オヤ気がひける。こんにちは、大島雅己です。

テレビをほとんど見ないのですが、先日BSで立川談志師匠をアンドロイドで復活させるというものすごい番組をやっていて、面白く拝見しました。石黒浩さん製作の談志アンドロイドが見事なトークを炸裂させていました。落語の口演まではありませんでしたが、石黒さんならそれぐらいできるのかもしれません。実際に桂米朝ロボットは口座までこなしていましたし。

語りながらその場の雰囲気を噺語に還元させる思考とか、微妙な所作で想像力を連想させるという複雑な機能を考えると、機械に落語などできるわけがないという気になるものですが、もはやそんなことはなく、90何パーセントぐらいまで、落語も機械化できてしまうのかもしれません。最後の数パーセントは何なのか。言語化や数値化のできない、まさに生身の人間にしかできない脳の働きとでもいうようなもの、それが何なのか、そっちの方が気になります。

IT現場でも生産性向上などと叫ばれ、人間の作業を機械化して空いた時間をよりクリエイティブな仕事に、といいますが、その境目はどこなのか。我々がクリエイティブだと思っていることの方が、実はアンドロイドに向いているのかもしれません。

<今日の本歌>
川崎のぼる『いなかっぺ大将』

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