第406回 FMEAとゼロ次元

イタリアではボルジア家三十年の圧政の下で、ミケランジェロやダヴィンチやルネサンス文化を生んだ。ブログは一年の民主主義と平和でもって何を生んだか。鳩時計だとさ。こんにちは、大島雅己です。

新しいものを受け入れるというのは楽しみであり不安であり、このバランスは状況によって変わりますし人の性格や考え方にも左右されますね。リスクがほとんどなければ歓迎されるでしょうし、不確定要素が大きければ警戒されるでしょう。安定志向で変化を嫌う人もいれば、常に刺激を求め汎用をいやがる人もいます。

IT現場においては、寸分のミスも許されないような品質重視システムには余計な刺激は禁物だし、ウェブコンテンツで人目を惹きたいなら新しさがなければダメでしょう。前者においては信頼性が重要で、長年の稼働実績がある枯れた技術を採るべきだし、後者にとっては先進性がポイントで、次々に新しい技術や概念を追いたいはずです。

まことに当たり前のことなのですが、時々この両者を混同してしまったり取り違えてしまったりするケースがあります。そうなるとシステムはうまくいきません。

芸術の場合は、クラシック音楽と前衛音楽、とか、印象派絵画と現代アート、とか、古典落語と新作落語、などに置き換えればわかりやすい話ですが、いやそもそも人は芸術に対して何を求めているのか。安心? 刺激? あるいは別の何か?

<今日の本歌>
キャロル・リード『第三の男』

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