第405回 USITと教会旋法
はいこちら面白いブログ110番です。フムフム鼻が横に広がってハナ水をたらし口は開いている……なるほど重度の面白いブログですね。心中お察しいたします。こんにちは、大島雅己です。
ITというとデジタル思考とかロジカル思考という連想にいくかもしれませんが、私はそうでもないと思っています。コンピュータが処理するからといって、全てのものがゼロかイチか、白か黒か、可か不可か、丁か半か、都か区か、清か濁か、理非善悪、是々非々、曲直正邪、オールオアナッシング、といった判断になるわけではないはずです。なんでもロジカルな、MECEな、カッチリくっきりな考え方になるとは限らないのです。
むしろ世の中は「曖昧な判断」とか「微妙な匙加減」とか「ユルい考え」とか「ぼやっとした概念」とか「何となくいい感じ」とか「よしなにやっとく」みたいなことの方が大事な場面だってたくさんあるはずです。機械学習やAIが担う役割もそこですよね。だからロジカルシンキングを勉強するのもよいですが、同時にアナロジカルシンキングも身につけておくべきだと思うのです。
音楽では音程やリズムを正確にキッチリと捉えることが大事ですが、それだけならばコンピュータだけで事足りるはずですね。しかし音楽の魅力はそれ以外のところにもたくさんあります。
<今日の本歌>
榎本俊二『GOLDEN LUCKY』