第18回 YMOとオーケストリオン
らせん急行407、メガロポリス東京ステーションへの軌道に入ります。こんにちは、大島雅己です。
昨日の「ピアノの歴史」セミナーに関連してもう一つ思ったことがあります。
ピアニストとかピアノ職人の職業事情は、現在はどれぐらい進化しているのか、そしてAI等の観点もふまえて、今後どうなっていくのか、ということです。
ちょうど日経の朝刊に、ロボットに置き換えられる仕事についての記事がありましたね。
電子版の日経ビジュアルデータで、各種の職業がロボットに代替できる確率をシミュレーションできる機能があったので早速調べてみました。
まず気になったのは、「ピアニスト」そのものです。ピアノの自動演奏なんて昔からあるので、これは簡単に代替されてしまうのかな…と思いきや、「大衆のために音楽を演奏する」「楽曲、編曲、楽譜を制作する」という項目で調べると、代替される確率は「0%」でした。おおっ。
DTMがこんなに流行っていて、これからどんどんAIで音楽が作られていきそうな気配を感じていたのですが、サムラゴーチ氏のロボット版は当面出てこないということでしょうか。
もう一つ気になったのは、ピアノを製造するピアノ職人です。これは「芸術的目的のために独特な物体を作製する」という項目で調べると、やはり0%でした。おおおっ。
逆に言うと、あのベートーヴェン時代の理想のピアノを巡る奮闘は、AIが発展しても解決できないものなのですなあ。
音楽を演じる身としてはちょっとホッとしましたが、ITに携わる身としては複雑な心境です。
<今日の本歌>
松本零士「銀河鉄道999」