第269回 Finaleとトリアージ

これはあなたを自慢の種にしていた友達を滑稽な怒りの虫にしてしまい、あなたの隣人達の退屈な雑談に新しい笑いの渦を巻き起こすブログです。こんにちは、大島雅己です。

システムというものが一切機能しなくなったら、一体どうなるか。何もかもが立ちいかなくなって、仕事も生活も万事休すの状態になってしまうかもしれません。でも本当はそんな状態はおかしいはずなのです。システムは道具の一つにすぎなかったはずなので、なくなったとしても別の手段に置き換えられるべきなのです。多少、効率が悪くなったりするかもしれませんが、何もできないわけではないでしょう。

と、普段から意識しているのですが、そう思いながらPCで調べものをして、スマホでスケジュール管理をしているのです。確かに、使える道具は使いこなしたい。しかし、いざダメになった時に慌てふためかぬよう、別様の方法を用意しておきたいのです。卑近な例ですが、PCでばかり文章を書いていると、手書きの文字がヘタになっていきます。これは気をつけたい。

五線紙に楽譜を書く時も、いまは音楽ソフトを使うことが多いです。きれいに仕上がるし、間違いもすぐ直せるし、他人に送るのも簡単にできて、便利この上ないわけです。ただし、そこには自分らしさは抹殺されており、そして手書きで音符を書く技術も閉ざされていくのです。

<今日の本歌>
黒田三郎『ひとりの女に』

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