2020-12-17 / 最終更新日時 : 2020-12-17 wpmaster 言葉 第1352回 トライボロジーと仕立屋銀次 そーれスレスレ、ゴマすれホイホイ(『ゴマすり行進曲』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 「擦る」も「摺る」も「磨る」も「刷る」もたぶん語源は同じで、表面と表面を合わせてある種の刺激を得るような意味なのだと推 […]
2020-12-11 / 最終更新日時 : 2020-12-11 wpmaster 言葉 第1346回 すり割りと段駄羅 ねじり鉢巻き揃いの浴衣(美空ひばり『お祭りマンボ』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 昨日の「ひねる」をさらにひねって、「ねじる」に注目してみました。ネジのようにぐるぐる巻くところから来ているのかと思いまし […]
2020-12-10 / 最終更新日時 : 2020-12-10 wpmaster 言葉 第1345回 ドラグレスクと硬口蓋化音 あの頃はふたり共なぜかしら世間にはすねたような暮らし方(和田アキ子『古い日記』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 「すねる」は「拗ねる」で、ニュアンスとしては、まっすぐなものを曲げるようなことでしょうかね。 […]
2020-12-09 / 最終更新日時 : 2020-12-09 wpmaster 言葉 第1344回 ばね係数とプリプロ段階 肩で風切るヨコハマも(近藤真彦『泣いてみりゃいいじゃん』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 「切る」の語意を辞書的に説明すると、まずは何かを「断つ」「分ける」「離す」ことでしょう。つまり「肩で風切る」とは、 […]
2020-12-06 / 最終更新日時 : 2020-12-06 wpmaster 言葉 第1341回 アデノイドとアダムの林檎 己がじし喉ぼとけ見せ寒の水(安東次男)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 喉元過ぎれば熱さを忘れるとは、いくつかの意味にとることができる言葉です。文字通りにとれば「苦しいことや辛い目にあっても終わってしまえば […]
2020-12-05 / 最終更新日時 : 2020-12-05 wpmaster 言葉 第1340回 大本営とカインの末裔 あの位申しておかんと拙者の方が夜っぴて寝られない(落語『宿屋の仇討』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 嘘も方便と言いますけれど、この方便とはもともと仏教の言葉で、衆生を教え導く巧みな手段、および真理に誘い […]
2020-11-29 / 最終更新日時 : 2020-11-29 wpmaster 言葉 第1334回 説文解字とニルデーシャ 吾を待つと君が濡れけむあしひきの山の雫にならましものを(石川郎女)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 吾のことを語る。己のことを記す。舌を使って話す。炎のように談る。十進法で計る。化けるように訛る。羊には詳し […]
2020-11-28 / 最終更新日時 : 2020-11-28 wpmaster 言葉 第1333回 ウナギ文と砂山パラドックス 「とは」は千早の本名だった(落語『千早振る』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 言葉は最後の最後まで聞かないと意味を大きく取り違える恐れがあります。特に日本語の場合は最後の最後の助詞一つで肯定文か否定文かが […]
2020-11-24 / 最終更新日時 : 2020-11-24 wpmaster 言葉 第1329回 アナクレオンと陸奥国出金 君が代は千ひろの底のさざれ石のうの居る磯と現はるるまで(源頼政『君が代』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 人類は何を歌にしてきたのか、という命題を研究し続けています。たとえば国歌に使われがちな言葉は下記の […]
2020-11-14 / 最終更新日時 : 2020-11-14 wpmaster 言葉 第1319回 コピュラと弖爾乎波 「が」は強く指し示し、「は」はおだやかに提示する(井上ひさし『私家版 日本語文法』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。 リクエストを聞かれた時の答え方。料理、プレゼント、音楽、なんでもよいのですが、好みや希望 […]