第227回 パイプラインと歯状回

私の友人にはアタオコロイノナの息吹のかかったにちがいない男がいて、ブロガーとしておとなしく更新でもしていればいいのに、スパイになりたくて汲々としています。こんにちは、大島雅己です。

これまで、IT現場の仕事の中で「まさかそんなことが起こるなんて…」というトラブルに何度もあってきました。
プロジェクトには想定外のできことがつきもので(いや、プロジェクトに限らず、人生そのものが予測不可能ですね)、当然最初にあらゆるリスクを想定して臨むわけですが、それでも「まさか」は必ずある。

…と思いきや、よくよく考えてみると、実はそのうちの半分ぐらいは「心のどこかで予測できていた」のではないかと思っています。予測できていながら、「さすがにそんなことは起こらないだろう」と勝手に判断して無視しているのです。そしてそういうことに限って現実化してしまうのです。さらにそういうことに限って「次はもうないだろう」と無意識にもみ消してしまうのです。

ですから最初に「心のどこかで予測」した時に、「ないないない」と一蹴するのでなく、ちゃんと追求しておくべきなのです。

楽器の演奏をしていて「まさかこんなところで?」という箇所で間違うことがあります。それまで何となくこなしてきていても、実は気になっていたはずなのです。それは早いうちに応じておくべきなのです。

<今日の本歌>
北杜夫「どくとるマンボウ航海記」

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