第640回 アルカリ骨材反応と備忘価額

密告者は密告し、強盗は物を盗み、恋人は恋をし、ブロガーはブログを書く、それが世の中だ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

時間の経過と共に、劣化するものとさうでないものがあります。一般的にモノは全てだんだんと劣へていくやうに思へますが、たとへば土地や骨董品などといふものは時間が経つても価値が下がることがありませんね。むしろ情勢によつては値上がりすることもある。減価償却の考へ方もここに絡んでくる。

ここにもうひとつの視点があります。それは、活用することによつて摩耗するか進化するかといふことです。家具や道具など、使へば使ふほど傷んでゆきやがては買い換へることになるものが多いでせうが、使ふことで性能があがつてゆくものもあります。楽器、脳、筋肉、AI、糠床、かういつたものがそれです。これらは使わなければ逆にみるみるダメになつてゆきます。

さてIT現場を見まわした時、あなたの関はるシステムは、時間が経つと劣化してゆくタイプでせうか。それとも価値が変はらず続きますか。あるひは使ふことでグレードアップするものですか。

<今日の本歌>
ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA