第501回 ディソシエイトと異主題省略条件

押へて締めて馴れさする、身の代の早鮨は、主從の縁に引かるゝ、内や床しきブロガーの底意は、あふむ返しの下の句は勇者の返禮、威勢輝やく高提灯、照らして歸る錦の陣羽織。こんにちは、大島雅己です。

ペットを飼うと死別がつらいので飼いたくない、という人がいます。この気持ちはとてもよくわかります。自分も愛猫を病気で亡くした時は本当につらかった。あのような悲しい目には二度と遭いたくないものです。

それでも猫を飼い続けているのは何故か。それは、人間でなく猫の立場で考えればわかります。猫と死別して悲しいというのは自分の都合です。そんな目に遭うのがいやだというのは自分を可愛がっている考え方です。本当に猫を愛し、大事にしたいのならば、猫を救うことを第一に考えるべきであり、飼い主に恵まれない不幸な猫を救いたいと思うはずなのです。

とまあこれが私の持論ですが、日常生活の中でも、たいていの場合、人は「自分の視点」でものを考えます。これを対峙している相手や第三者の立場で見たらどうなのか、という視座に立ってみると考えが深まることがあります。

IT現場にも様々な登場人物が関わります。企画を立てる人、要件をまとめる人、システムを設計する人、プログラムを書く人、客先に営業する人、予算を管理する人、最終責任を取る人、システムを使う人、発注をする人、メンテナンスをする人、すべてを把握している人はどれぐらいいるでしょうか。そのすべての人達の立場を配慮できている人は何人いるでしょうか。

<今日の本歌>
竹田出雲・三好松洛・並木千柳『義経千本桜』

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