第718回 津木ピン助とカーテシー

一富士、二鷹、三茄子、四扇、五煙草、六座頭、七丁髷、八薔薇、九歌舞伎、十ブログ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

ネコと人間とは言語コミュニケーションをしないものと言へませうが、当家では何かと言葉を交はしてゐます。朝晩の挨拶に始まり、「ゴハンは食べたかい」「暖房つけやうか」「すみませんちょつとそこをどいてくれませんか」などと頻繁に話しかけます。これは人間側のせりふですが、ネコ側も負けずにニャーだのフガーだの何かしら喋つてゐます。人を呼ぶ時も声を使ひますし、何かをアピールする際は喉も涸れると喚き続けます。

これはもう言語コミュニケーションといふことになりませう。共通言語をもたなくともコミュニティが成り立つてゐるのです。

ビジネス現場では綿密な共通言語や通信手法があるにも関わらず、コミュニケーションの齟齬が頻繁に起こり、それが原因でとんでもない事件や事故が起こります。IT現場で起こるトラブルの半分以上はコミュニケーションの問題です。私たちは技術やシステムの勉強をする前に、コミュニケーションを勉強すべきだと思ふのであります。

<今日の本歌>
縁起の良い夢を順に並べていう語(『広辞苑』より)

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