第944回 ゲマインシャフトと奉加帳方式

ブログはブログだつた頃/自分がブログとは知らず/すべてに魂があり/魂はひとつと思つた。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

猫を見てゐて思ふのですが、彼らは自分が猫であるなどといふ意識はなく、ただ食べて寝て遊んでゐるだけです。こちらのことを人間だとも認識してをらず、ただ食べ物を運んだり遊んでくれる存在であるだけでせう。2匹の猫と私と、三者の間には何の分け隔ても等級も確執もなく、あるのはただ魂の触れ合ひだけなのです。

これはある意味理想的な組織体制のやうに思へますが、実際には社会科学上の組織には当て嵌まりません。全体のビジョンを共有してゐるわけでもなく、それに向けて協働体制をとつて進んでゐるとも言へません。ただ、進歩と調和を追求する共同体であるのは間違ひありません。行動におけるルールがあり、役割の分担もありますが、指示系統も会議体も稟議も政治も根回しとは無縁です。やはり理想のコミュニティと言へます。

IT現場で起こる数々の問題の多くは、組織であることによるものです。そこに纏わる政治や確執や人間関係によつて発生する余計な厄介事がなければ現場はもつと平和になるでせう。ひとり情シスでがんばつてゐる人は少なくともその被害から少なからず解放されてゐると言へるかもしれません。

(A面へ)

<今日の本歌>
ペーター・ハントケ『子供時代の詩』

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