第453回 ミンコフスキー次元とバンド計算
そもそも時間等曲率漏斗(クロノ・シンクラスティック・インファンディブラム)の簡単な説明というもの自体が、その道のブロガーにとって腹立たしいことであるにちがいない。こんにちは、大島雅己です。
マトリョミンというのはマトリョーシカとテルミンが合体した人形楽器ですね。なぜ合体させたのかも含めて昔から気になっていまして、いつか演奏してみたいと思っています。
それにしても、あの、入れ子構造という仕組みの魅力は何でしょう。箱を開けたらまた箱がある。皮をむいたら次の皮がある。部屋を出たらまた部屋がある。玄関開けたらまた玄関。合わせ鏡の永遠性。フラクタルの神秘性。箱根細工の複雑性。
宇宙構造から原子モデルまでが相似系を象っていることを連想させます。松岡正剛先生の相似律です。世の中はすべて何かのメタファーで成り立っているのかもしれません。
まさにITシステムは全て一つの箱で例えられます。コンピュータも箱、それを組み合せたシステムも箱、さらにたくさんのシステムが組み合わさってできている巨大システムだって、一つの箱で語れます。外から何かを箱に入れ、その中で処理が行われて、形をかえて外に出てくるわけです。どんな複雑なシステムも突き詰めればインプットを受けて処理をしてアウトプットするという一つの機能で語れるはずだと思えば、手強そうに見えるものも少しは親しみがわくというものです。
<今日の本歌>
カート・ヴォネガット・ジュニア『タイタンの妖女』